Windows 10 にアップグレードしたら遅くなって使い物にならない?!

通常は Windows 10 にアップグレードしても遅くならずむしろ快適に使えるようになる場合がほとんどですが、パソコンの構成によっては使い物にならないぐらいに遅くなる場合があります。

その構成とは Windows 10 64bitメモリー 2GB の組み合わせです。

HPと東芝のPCで いずれも Windows 8.1 64bit Memory 2GB の構成です。
これを Windows 10 64bit にアップグレードし、さらに Windows Version 1607 をインストールしたところ問題が発生しました。

原因は Version 1607 でメモリ管理の方法が変更になったためです。
Microsoftによると以下の変更があったようです。

Windows 10 では、メモリ マネージャーに圧縮ストアという新しいコンセプトが追加されました。圧縮ストアとは、メモリ内の圧縮されたページの集合体です。メモリ マネージャーによってメモリ不足が検出されると、使用されていないページはディスクに書き込まれる代わりに圧縮されます。その結果、プロセスごとのメモリ使用量が削減され、物理メモリ内で一度に維持できるアプリケーションの数が増えるほか、Windows 10 全体の応答速度も改善されます。圧縮ストアはシステム プロセスのワーキング セットに格納されます。システム プロセスがメモリ内の圧縮ストアを保持するため、メモリが他のプロセスで利用可能になった瞬間にワーキング セットのサイズが大きくなります。サイズが大きくなったことは、タスク マネージャーで確認できます。システム プロセスのメモリ使用量が以前のリリースよりも増加しているように見えるのは、これが理由です。 from Microsoft

本来はパフォーマンスを改善するための変更が メモリー 2GB の構成では逆に遅くなるという問題が発生しているわけです。

解決策としては単純に4GB以上にメモリを増設するのが良いでしょう。

ただし、Mobile PC などでメモリを増設できない機種もありますから注意が必要です。